王子動物園のアジアゾウ「マックとズゼ」に癒される休日。夫婦で歩く散策ガイド

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六甲の山並みを背景に、豊かな緑に囲まれた「神戸市立王子動物園」。昭和の時代から神戸の街で愛され続けているこの歴史ある園に、ひときわ大きな存在感で訪れる人々を優しく迎えてくれるアジアゾウの夫婦がいます。心地よい風を感じながら、ご夫婦でゆっくりと園内を散策する時間は、日々の忙しさを忘れさせてくれる至福のひとときです。今回は、長年神戸の地で寄り添い合うゾウたちの魅力や、知るとさらに愛おしくなる歴史、そして新しくなったショップ情報など、ゾウの魅力に徹底的に迫る大人向けの散策ガイドをお届けします。

寄り添う姿に心温まる。アジアゾウ「マック」と「ズゼ」のプロフィール

王子動物園の運動場でのんびりと過ごしているのは、日本国内でもトップクラスの体格を誇るオスの「マック」と、愛らしい表情が魅力的なメスの「ズゼ」です。お二人の散策がより一層楽しくなるよう、まずはそれぞれの個性をご紹介します。

お名前性別生年月日(来園日)出身地特徴・見分け方性格・エピソード
マック (Mac)オス1992年6月13日スイス(ラッペルスビル子供動物園)立派で太い2本の牙があり、国内のアジアゾウの中でも非常に大柄な体格です。大きな体とは裏腹に、とても穏やかで優しい性格。飼育員さんとの息もぴったりです。
ズゼ (Zuze)メス1990年4月5日ラトビア(リガ動物園)牙がほとんど見えず、マックに比べると一回り小柄。優しい目元をしています。好奇心旺盛でおてんばな一面も。これまでに2頭の出産を経験した立派なお母さんです。

威風堂々としたマックと、お茶目で可愛らしいズゼ。2頭が同じ空間で静かに過ごす様子は、まるで長年連れ添った夫婦のようで、見ているだけで心が和みます。

遠く離れた異国から神戸へ。震災を乗り越え結ばれた2頭のストーリー

マックとズゼが遠い海を渡って神戸の地にやってきたのは、1990年代半ばのことでした。阪神・淡路大震災という大きな困難に見舞われた神戸の街に、明るい希望と笑顔を届けるため、マックはスイスから、ズゼはラトビアから来園しました。

全く異なる環境からやってきた2頭ですが、日本の気候に馴染み、愛情深い飼育員さんたちに見守られながら、少しずつ絆を深めていきました。

その後、ズゼは「モモ」と「オウジ」という2頭の子どもに恵まれます。日本初となる母子分離や人工哺育など、数々の高いハードルに直面しながらも、園のスタッフが一丸となって命を繋ぎました。マックとズゼの歩みは、復興を遂げた神戸の歴史と重なる、かけがえのない希望のストーリーなのです。

ゾウの心と体に寄り添う。健やかな暮らしを支える3つの「エンリッチメント」

王子動物園では、ゾウたちが心身ともに健康で、野生に近い豊かな行動ができるよう「環境エンリッチメント(動物福祉を向上させる取り組み)」に力を入れています。

  • 1. 大地の恵みを感じる「砂場」とダイナミックな「プール」 運動場にはたっぷりの砂が敷かれており、ゾウたちはこの砂を体に浴びることで皮膚を保護し、体温調節を行っています。また、大きなプールもあり、暑い日には豪快に水浴びを楽しむ生き生きとした姿を観察することができます。
  • 2. 知性を刺激する「フィーダー(給餌器)」の工夫 単にエサを置くのではなく、高い位置に吊るしたり、穴の開いた容器にエサを隠したりする工夫がされています。ゾウ特有の器用な鼻を使い、「どうやって取り出そうか」と頭と体を使うことで、日々の退屈を防いでいます。
  • 3. 絆を深める「ハズバンダリートレーニング」 檻越しに飼育員さんの合図に従って、ゾウが自発的に足を上げたり横を向いたりするトレーニングを毎日実施しています。これにより、麻酔などをかけずに採血や爪のケアといった健康管理を、ゾウに負担をかけずに行うことができます。

夫婦の思い出を美しく残す。大迫力のゾウを捉える3つの撮影スポット

クラシカルな雰囲気が漂うゾウ舎の周辺には、写真撮影にぴったりのスポットが点在しています。ご夫婦の記念や、美しい風景としてゾウを写真に収めるためのコツをご紹介します。

  • スポット①:ゾウ舎正面の観覧エリア(午前中の光がおすすめ) 午前中は太陽の光が順光になりやすく、ゾウの深く刻まれた皮膚のシワや優しい瞳がくっきりと写ります。柵の近くまで歩いてきてくれた瞬間は、迫力満点のポートレートを撮影する絶好のチャンスです。
  • スポット②:プールサイド周辺(お昼過ぎの活動的な時間に) 少し気温が上がる時間帯には、水場に近寄る姿が見られることがあります。鼻から水を吹き上げるダイナミックな瞬間や、水面に映るゾウの姿は、とても涼しげで生命力に溢れた一枚になります。
  • スポット③:スロープの上から狙う「引きの構図」 あえて少し離れた高い位置からカメラを構えるのもおすすめです。周囲の豊かな木々や歴史ある建物を背景に2頭を収めることで、神戸らしい洗練された優しい空気感が伝わる写真に仕上がります。

大人の知的好奇心を満たす。骨格標本で知る「動物科学資料館」の秘密

屋外での散策を楽しんだ後は、園内に併設されている「動物科学資料館」へ足を運んでみてください。こちらは、落ち着いた空間で動物の生態を深く学べる、大人にぴったりのスポットです。

館内には、ゾウの巨大な骨格標本が展示されており、その骨の太さや構造から、陸上最大の動物の重厚なパワーを静かに感じ取ることができます。また、過去に王子動物園で活躍したゾウたちの貴重な写真資料なども展示されており、屋外でマックとズゼを見た後だからこそ「なるほど」と頷ける発見がたくさんあります。涼しい館内で、ご夫婦で知的な会話を弾ませてみてはいかがでしょうか。

装い新たにリニューアル!明るくなったショップで見つける限定ゾウグッズ

以前王子動物園を訪れたことがある方は驚かれるかもしれませんが、園内のショップは装いも新たに美しくリニューアルされています。明るく見やすくなった店内には、大人が手に取りたくなるような素敵なオリジナルグッズがずらりと並んでいます。

まとめ & 神戸市立王子動物園の基本情報

異国からやってきて、神戸の復興とともに歩んできたマックとズゼ。のんびりと過ごす2頭の姿と、新しく快適になった園内の施設は、ご夫婦の休日に穏やかな癒しを与えてくれます。次の週末は、少しだけ足を延ばして、愛すべきゾウたちに会いに行ってみてはいかがでしょうか。

神戸市立王子動物園の基本情報

項目詳細
開園時間9:00〜17:00(※11月〜2月は16:30まで) ※入園は閉園の30分前まで
休園日毎週水曜日(祝日の場合は開園)、12月29日〜1月1日
入園料大人(高校生以上):600円、中学生以下:無料、兵庫県内在住の65歳以上:無料(要年齢証明)
アクセス阪急神戸線「王子公園」駅より徒歩約3分、JR神戸線「灘」駅より徒歩約5分
所在地兵庫県神戸市灘区王子町3-1
公式HP神戸市立王子動物園 公式ホームページ

周辺の駐車場情報

お車で快適にアクセスするための、おすすめ駐車場情報です。

  • 王子公園駐車場(専用駐車場)
    • 特徴: 動物園に隣接しており、歩く距離を最も短く抑えられるため、ご夫婦での散策に一番おすすめです。
    • 料金: 30分まで毎に150円(乗用車)
  • タイムズ王子公園駅前
    • 特徴: 阪急「王子公園」駅すぐそばのコインパーキング。専用駐車場が混雑している際の予備として便利です。
    • 料金: 曜日や時間帯による変動あり、最大料金設定あり
  • NPC24H王子公園駅前パーキング
    • 特徴: こちらも動物園まで徒歩圏内の平置き駐車場。最大料金があるため、時間を気にせずゆっくり園内を回りたい方に向いています。
    • 料金: 24時間毎の最大料金あり

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